ポケモン好きな息子の世界

前回の記事『「うちの子、全然勉強しないんです」はホントですか?』で「お子さんの世界を知ってあげることで、悩みの解決の糸口が見つかるかもしれません。」と書きました。
そのことについて、私の息子の例をご紹介します。
うちの息子は6歳頃からDSのポケモンゲームにハマり始めました。
それはどんどんエスカレートしていき、起きている時はずっとポケモンゲームをしているような状態になりました。
親として見過ごせない状況になって、ゲームをする時間を決めてみたり、DSを没収してみたり、色々やりましたが効果なしでした。
何度も家族会議で話し合いが持たれましたが「ポケモンを諦める気はない!」という彼の意志が強く、結局、その後もやりつづけました。
そんな息子を見て、「彼がハマる理由が何かあるんだろう」と思うようになり、息子にポケモンゲームの魅力を話してもらいました。
でも、私には何が面白いのか全然わかりませんでした(笑)
ただ、意気揚々と話す息子の姿を見て、彼にとってはとても魅力的なものであることは理解できました。
そこで学校の勉強をおろそかにしないという条件だけ伝えて、好きにさせることにしました。
息子が高校生のある日、彼からSNSの家族のチャットグループにメッセージが届きました。
「50万人が参加するポケモンのオンラインゲームで世界第4位になった」と言うのです。
これには家族全員とても驚きました。
しかも、ポケモンゲームについて解説しているブログも書いていて、最大アクセス数が33万アクセスもあったそうです。
彼はポケモンゲーム業界ではちょっとした有名人のようなのです(笑)
50万人も参加するオンラインゲームで4位になるのも、たくさんの読者がいる人気ブログを書くのも、相当勉強しているはずだと思いました。
彼にとっては単に好きなことを追求していたら結果的にそうなっただけのことなのですが、それが重要なことなのです。
人は好きなことならどんどん勉強します。
それがたとえ他の人に理解できないことでも、本人が好きで仕方がないことであれば何かの意味は必ずあります。
現在、息子は大学3年生ですが、ポケモンに加えてウマ娘にハマっているそうです(笑)
ゲーム代も含めて生活費はバイトしてすべて自分でやりくりしているので、親としてはもう何も口出ししていません。
子供の世界を親がちょっとでも知ろうとすることは、子供にとっては親から肯定された感じがするので、「好きなことをするためには自分で責任ととる」という自立心が自然に芽生えるんですね。
もし「子供が勉強しない」と心配されているのであれば、子供の好きなことやその子の世界をぜひ興味を持って覗いてみてください。