2022.06.13 教室だより

子どもの想像がどんどん溢れ出す場所



もっちゃん(6歳)とりこちゃん(3歳)の姉妹がかよってくれているキディ(幼児・小学生)のクラスでは「ガンピーさんのふなあそび」というお話をしています。


川のそばに住んでいるガンピーさんはふねを一そうもっていました。
ある日、そのふねで川遊びにでかけました。
すると、子どもたちや動物たちが次々に「わたしものせて」とやってきます。
あばれたり、さわがなければいいよ、とガンピーさんは言って、みんなをふねにのせてあげました。
最初は、みんな約束を守って仲良くしていますが、そのうちにふねの上は大騒ぎに。
とうとうふねはひっくり返ってしまいます。
河原でからだと服を乾かして、帰りは歌を歌いながら野原をとおって帰りました。
家に帰るとみんなで楽しいお茶の時間です。
最後にガンピーさんは、みんなに、
「また、乗りにおいでよ」と言ってくれました。
無条件に優しい存在が想像の中にいるというのは、とても重要なことだと思うんです。
もちろん、この世の中では、お母さんとお父さんが子どものことを一番愛しているわけですが、いつも優しいというわけにはいきません。
親に叱られて、家の中に行き場がなくなった時に、子どもたちは物語の中に救いを求めることがよくあります。
昔は三世代が一緒に暮らしていて、おばあちゃんとおじいちゃんがその役割をしていたのだと思いますが、核家族が一般的になった現代では物語が子どもの心を守る役割も担っているんですね。


うちのパーティでは、このお話を2ヶ月間楽しみました。
その理由は、大きなダンボール箱を使って、3人で大きなふねを作ったからです。
「ここに窓をつけよう」「それぞれの部屋も作ろう」
子どもたちの想像がどんどん溢れて、かなりの大作になりました。
ふねを製作中の様子です。
https://1drv.ms/v/s!AkSfaIuor7h1nFjnbgfA3-qX_90N?e=YP07II
ふねの中でお茶会も開きました(しかも2回も!笑)
さすが女の子ですね、パーティ中も、お茶会でお菓子を食べているときも、ずーーーーーっとおしゃべりしっぱなしです(笑)




2ヶ月間ガンピーさんをたっぷり楽しんだ最後に、テーマ活動(劇あそび)にして通しました。
もっちゃんは猫、りこちゃんはうさぎになって、お話CDを流すと自分の出番が来るまでかげに隠れていて、出番になるとちゃんと出てきてくれました。
https://1drv.ms/v/s!AkSfaIuor7h1nEpDFkal56naMXt4?e=rH6tZ9
ふねを作っている間も、おしゃべりしている間も、お話CDはかけっぱなしにしています。
ふねの作業を一心不乱にしている時に二人がぶつぶつとCDから聞こえてきたセリフを言っているのが聞こえました。
子どもは他のことをしているときも聞いていないようで、ちゃんと聞いているんですね。
ラボ・パーティでは同じお話を期間を置いて何度もやります。
その間に子どもたちは成長しますし、それに合わせて、子どもたちの中にある「ガンピーさんのふなあそび」も成長します。
この次、「ガンピーさんのふなあそび」をする時にはもっちゃんとりこちゃんがどんな表現をしてくれるか楽しみです。

ラボ・パーティの周辺の教室

周辺の教室

三浦市の他の習い事を探す

年齢・特徴から英語・英会話を探す

神奈川県の子供向けの習い事を探す